市政の動き−議会報告
【11.03.07】加入者の所得減少等で会計ピンチ
日本共産党・一貫して繰入金増額を要求
2010年度の国民健康保険事業特別会計が赤字になることが予想されるなか、日本共産党市議団がいっかんして要求してきた市独自の繰入金を増やすことにより、国保税を据え置く補正予算が三月市議会に提案されました。
加入者の所得減少で国保税の所得割が二億四千万円減
国民健康保険の加入者のなかで、所得ゼロや低所得の人の比率が年々、高くなっています。
年度末を控えた現在になって、歳入では国保税の所得割が当初見込みより二億四千万円余減少し、療養給付費交付金が二億二千万円余、前期高齢者交付金が九千三百万円余減額になること、一方、歳出では高額医療や保険財政の共同事業拠出金が一億八百万円増額になることなどから国保会計が逼迫。基金を取り崩しても、なお、不足する事態になりました。そこで市は、一般会計からの繰入金を増やし、国保税を据え置く補正予算を組みました。
当初1974円を1万3273円に増額
市は「一般会計からの赤字補填に依存することは好ましくない」としていますが、上表でも明らかなように繰入金を年々、減らしてきました。今回、「赤字」を防ぐために増やしましたが、下表はその額と各市が当初予算に計上した額を比較したものです。安城市の繰入金は、増やしてようやく他市に肩を並べた程度です。低所得者が多い国保では増やすことが当然です。(グラフはダウンロードで)