市政の動き−議会報告

【14.04.26】「安城市みらい創造研究所」設立記念フォーラム

自治体シンクタンクの役割は「住民福祉の増進」のための政策提言

 自治体シンクタンク「安城市みらい創造研究所」設立記念フォーラムが17日、安城市教育センターで開催され、奥野伸宏氏(中京大学理事・教授)と牧瀬稔氏(一般財団法人地域開発研究所)が講演しました。
 牧瀬氏は、自治体の目的は「住民の福祉の増進」であり、自治体シンクタンクはこの目的達成のために、「市民一人ひとりが生活の豊かさとともに幸せを実感できる」ための政策提言を行うのが役割だと述べました。
 牧瀬氏は自治体シンクタンクのメリットは、(1)社会実験の主体者なる。政策研究機関であるため、実施機関が提案するのと異なり、比較的組織としての冒険がしやすい。役割は提言だけに終わるべきでなく、その提言を実現していくことにある。(2)自治体シンクタンクにおける日々の活動を通じて、そこに参加する職員のレベルアップが実現され、自治体の政策形成力の向上につながる。(3)自治体シンクタンクの存在が、組織に緊張感をもたらしたり、多様な視点を導入させることにつながる。その結果として、新たな見方、考え方、進め方を提示する役割をになうと話しました。

安城市の自治体シンクタンク、中長期的な提言を

 安城市は、自治体シンクタンク「安城市みらい創造研究所」を設置しました。 今後予想される、様々な外的要因(少子高齢社会の到来による社会構造の劇的変化、価値観の多様化など)に対しても、将来にわたり安定した行政運営を行っていくため、「みらい」に向けた中長期的な提言を行っていくとしています。
 主な機能は、(1)調査研究機能―実行性を有する政策立案のために、様々な情報の分析・研究を行う。(2)政策支援機能―事業担当課による政策推進をより着実なものにするために、シンクタンクによる助言・指導等支援を行う。(3)人材開発機能―市民にとっての行政の価値と満足度を高めるために、行政職員の政策形成能力の向上を図る、としています。
 体制は、所長(副市長)を含めて7人で、その他に政策アドバイザーとして2人の学識経験者がいます。

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