市政の動き−議会報告
【14.12.21】歯科検診の拡充を
受診機会少ない18歳〜40歳の対策を
ふかや議員は、歯科検診の拡充についても質問しました。
11月8日は「いい歯の日」。6月4日と並んで「歯」が話題になる時期です。
歯は脳と直結している大切な臓器で、最近では噛むことが認知症予防にもつながるともいわれています。にもかかわらず痛みを感じてから病院に駆けつけ、治療を始める事例も多く、治療に時間もお金もかかります。また、痛みが解消された時点で治療を中断してしまう場合もあります。
安城市の成人歯科検診の対象は、国基準の40・50・60・70歳に加え45・55・65歳と国より進んでいます。 しかし、高校生までは学校で歯科検診を受けていても、社会人になると歯科の検診を受ける機会がほとんど無いのが現状です。
そのため、歯科医からも「高校卒業してから40歳までの人は検診の機会が無く、虫歯や歯周疾患の人が多い。成人式の際、受診票を渡すなどして受診の機会を増やしてはどうか」と提案が出されるほどです。
人間の一生を通じて歯科検診が受けられる体制づくりを
国の政策として予防歯科に力を入れている国も多く、代表格のスウェーデンでは、歯科の定期検診の受診率が子どもで100%、大人は80〜90%に及びます。
ふかや議員は、人間の一生を通じて歯科検診を受けられる体制づくりが必要と質しました。
質問に対する市の答弁は、「事業として、市内の幼稚園・保育園に通う5歳児とその保護者を対象とした『親が手本!デンタル・ケア教室』では歯科衛生士や保健師が園に出向いて、大人向けにも歯の健康のための知識と実践方法の普及を図っている。H26年度は1163人中802人が20代、30代である」と、現在、実施している「健康教育事業」を通じ市民に働きかけるというもので、新たな検診事業に取り組む方針は示しませんでした。