市政の動き−議会報告
【15.08.31】貯め込み金は市民に還元を!
積立基金は1年間に23.6億円も増える
9月1日に開会される市議会には、一般会計や特別会計などの2014年度決算を認定する議案が提案されます。このなかで、安城市が保有する土地や建物、基金等の明細も明らかにされます。基金残高は、前年度よりさらに増えています。
個々の基金についていっそうの吟味を
地方自治体は、地方自治法によって各種の基金を積み立てることが認められています。
基金の種類には、年度間の財政調整を行うための「財政調整基金」や、特定の目的のために積み立てる「積立基金」、資金を運用するための「運用基金」等があります。
安城市の2014年度末基金は、財政調整基金が約69億円の他、社会福祉施設整備基金約27億円、都市基盤整備基金約76億円、市立学校整備基金約39億円など、目的を定めた基金が16種類で約226億円、さらに区画整理事業の促進のための運用基金約31億円や国民健康保険や介護保険の準備基金等も保有しており、これらを合わせた基金総額は22基金、338億円にのぼっています。(グラフ参照)
財政運営の基本は、当初予算で見込み得る財源を最大限、計上し、市民の福祉・くらし等に生かすべきであり、基金の積立は、必要最小限にすべきです。
このような観点から、いっそうの吟味をすべきです。