市政の動き−議会報告

【15.09.16】戦争と母

「思えば悲しいことばかり」

   母の連れ合いは、2人の幼子を残して戦死しました。母は、その弟(私の父)と再婚しました。その父も、私が8歳の時、戦地での病も原因して亡くなりました。
 残された家族は、母、祖母、私たち姉妹4人です。女ばかり6人家族のなかで、母は一家の大黒柱として働き通しでした。
 母は、約5年間の寝たきり生活のあと、今から23年前に亡くなりました。認知機能が徐々に衰えていくなかで、いつも口ずさんでいたのが「戦友」という歌です。
 「ここはお国の何百里 離れて遠き満州の・・・」と1番を歌うのですが、2番になると必ず「思えば悲しいことばかり これも世のため人のめ 年はとっても若い気で 小さい君らの仲間入り」と歌っていました。
 私たちは、寝たきりになる前は、この歌詞を聴いたことがありません。
 貧しい小さな農家で、朝から晩まで地下足袋をはいて田畑へ出かけて行った母ですので、悲しみに耐え、自らを鼓舞していたのでは、と想像することしかできません。
 母の時代と現代は違います。私たちは、今日のように「戦争反対」「憲法守れ」と集会を開くこともできますし、主張することもできます。
 いま全国で戦争法案に反対する大きな行動が広がっています。
 この安城からも「戦争法案反対」「9条守れ」の声を広げ、廃案を勝ち取りましょう。私もがんばります。(竹内ゆま子)

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