市政の動き−議会報告
【18.03.04】このような財政運営でよいのでしょうか…年度末に多額の補正予算案を提案
税収増や繰越金、工事費減等で生まれた財源を基金の取り崩し中止や新規積立、市債の発行減にまわす
年度末を控え、3月市議会には2017年度の最終の補正予算案が提案され、審議されます。
一般会計補正予算案は、総額3億2千万円余の減額補正ですが、その中身は大きな額の増減となっています。
歳入では、市税の増収分14億6千万円余や16年度からの繰越金の未計上分10億⒏千万円余が見込まれることや、歳出で子ども発達支援センターの工事請負費が2億円、ごみ焼却施設整備工事費が1・8億円弱、体育館大規模改修工事費が3億円減額になることなどから財源に余裕が出てきました。
そこで、当初予算で47億8000万円余の基金を取り崩す計画をしていましたが、その内23億円の取り崩しを中止するとともに、新たに20億円を積み増すことにしています(表参照)。
積立基金、運用基金、特別会計基金の年度末残高は297億円にも達します。これだけの基金残高が本当に必要なのでしょうか。
優先的に取り組むべき事業への活用を・・・基金で総務省
経済財政諮問会議等で財務省や民間議員から地方自治体の基金残高の増加を問題視する声が相次いでいます。
財務省は昨年1月、予算編成における留意事項を示した文書で、基金について「優先的に取り組むべき事業への活用を図るなど、適正な管理・運営に努められたい」と活用を求める要請をしています。
当初予算で見込み得る財源を最大限、計上し、市民の暮らし・福祉・医療を守る仕事等に使うべきです。