市政の動き−議会報告
【19.09.29】民営化に道開く経営審議会設置するな！
２００８年の検討会報告書を尊重すべき・・・森下さちこ議員
９月議会に市の付属機関として「安城市公立保育所等経営審議会」を設置するための条例改定案が提案されていることに関し、森下さちこ議員は次のような質問をしました。
「安城市公立保育所等経営審議会」を設置する理由として、「保育需要の増大、幼児教育・保育の無償化が市に与える影響等を検証し、持続可能な保育サービスの提供ができる財政運営を維持していくため、公立保育所等の経営の在り方に関する事項の調査審議を行う」としています。
安城市は、小泉改革で国・県から公立保育園に出されていた補助金の一部が廃止・一般財源化されたことを受け、「保育園・幼稚園運営検討委員会」を設置しました。15カ月かけて８回の協議を行ったうえで２００８年２月、別掲の「公立保育園の役割」を指摘し、「民営化は行わないことが市民の要望に応えることになる」という結論を出しています。
森下議員は、「『民営化のメリット』や『近隣自治体の動向及び多様な運営方法を実施している自治体の分析』を行い、民営化へ拍車をかけるような審議会の設置は必要ない」「無償化は国の施策なのに、公立園には必要な費用の全額を市町村に負担させることが問題」「全国市長会は、国の責任において必要な地方財源を確実に確保することを提言している。地方自治体がこぞって政府に対し、強力に要請することこそ必要」と質しました。
副市長は、「『県・市懇談会』で、『国の責任で必要な地方財源を確保すべきであり、普通交付税の交付団体・不交付団体に関わらず、地方に新たな財政負担を生じさせないよう財政措置を国に働きかけること」を要望した」「今後も国にこうした要望をして参りたい」と答弁しました。
公立保育園の役割
（保育園・幼稚園の運営方法の検討報告書より）
�ヽ峠戸遒了劼匹發箍板蹐両�況を直接的に把握する地域の拠点的な役割
��学校や保健所、児童センター、その他の福祉施設等と連携しながら培ってきた豊かな保育、子育て支援を推進する役割
�Ｊ欅蕕亡悗錣觚Φ翅寮�、研修システムを持ち、私立保育園とともに人材育成を率先して行い、「子どもに最善の利益を保障する保育」や「保育の質の向上」に努める役割
