市政の動き−議会報告
【20.01.19】社会福祉事業団の設立・移管の方針示される
第2回公立保育所等経営審議会開かれる
12月25日、市役所にて「第2回安城市公立保育所等経営審議会」が開かれ、数名が傍聴しました。政府は昨年10月から保育料等を無償化しました。しかし、それに必要な財源が安城市の場合、「不交付団体」であるため公立園には交付されません。それを理由に、経営審議会が設置され、検討がすすめられています。
「財政豊かな安城市、 3.9億円が出せないのか」の意見
当日、安城市が示した運営案の概要は、
★「『保育環境を変えないこと』『公立園として培ってきた保育の継承』『年間約3.9億円の負担増に即効性がある』を基本方針」に、
★「『社会福祉法人安城市社会福祉事業団』を設立し、一部公立園を移管する」
★移管の規模は、「市内公立園27園(保育園23園、こども園2園、幼稚園2園)
のうち概ね半数程度」
★運営体制は、「事業団に保育士(市職員)を派遣する。派遣期間は原則3年(最大5年)」
★運営方針等は、「市の考えに沿った運営」「保育施設(土地・建物)は事業団へ無償貸与」などです。
委員からは、「財政豊かな安城市で3.9億円が出せないのか」「保育の質は大丈夫か」などの意見が出されました。
保育所等経営審議会を傍聴して(読者からの寄稿)
幼稚園・保育園の無償化は良いことなのですが、やり方が気に入りません。
運営費について、私立には国や県の補助があるのに、公立は100%市の負担!
これでは公立園は市の財政の「お荷物」になってしまいます。まさに「公立つぶし」の幼保無償化。そもそも低所得者には、ほとんど恩恵がありません。
傍聴したこの会議は、国・県の補助を受けるために公立園の運営をどういう形にしたらいいか?というのがテーマでした。
国の思わく通りですね。
今回示されたのは、市が新たに作る社会福祉事業団が運営し、そこに市職員の保育士を派遣するという案です。
市の財政状況からみて、
◆公立園を維持するのは難しいのか
◆公立園がたくさんある事の意義は何なのか
◆市民の保育ニーズに応えるには
◆子どもと保護者にとってより良い保育を行うには
◆保育士さんが働きやすくするにはどうしたらいいのか等々勉強しなければいけない事がたくさんあるなぁ、と思いました。