市政の動き−議会報告
【22.05.27】明治用水頭首工 日本農業と国民の食糧を支えてきた農家を何と考える！
水の完全確保に必要な機械、工事の集中を
明治用水の頭首工で発生した大規模漏水。日本共産党愛知県委員会の元農民部長・田中邦雄（96歳）さんがフェイスブックに投稿された記事を本人の了解をいただき転載します。（一部省略）
稲のいのちは待ったなし
１８２２年都築弥厚の志に始まり、後継者の努力のすえ、１８８０年完工、日本のデンマークと呼ばれた安城市を中心に西三河の大地を広く潤わせてきた明治用水の大事故、５月１５日に発見され、報告されたのは１７日、あと１日半も放置されたら、田植え直後の広大な水田が枯れる―５月18日現在で農家の悲痛な声。すでに時間切れのはず、胸が痛みます。
責任問題はそれとして、まず頭首工の復旧を。水の完全確保に必要な機械、工事の集中を。
ところが、事故発生以来、先ず報道されたのは、東海農政局が「工業用水の確保」「そのメドうんぬん」、愛知県としては「交差する小河川から汲み上げ転用の異例措置」「『少しでも』多く農業用水を」でした。
そんな問題ではないでしょう。５０００�把兇亮�益水田の稲のいのちは、もう待ったなし。田はすでに白く乾いている。今年の作付けだけでなく、苗や種子を失えば、来年の展望にも関わる。
わずか数�辰凌綽爾如◆崗�況が分からない」などと言っているときなのか。数台のポンプで間に合うわけがない。今の日本の水準で水漏れ塞ぐのが「至難」なのか？？
東海農政局なのに、 なぜ農家のために仕事してくれない
東海農政局は、「先ずは工業用水は何とか確保できた」と。
今朝の中日新聞（20日付）は、一面の大半を使った報道のそのトップに、農家の声。
「東海『農政局』なのに、なぜ農家のために仕事をしてくれないのか！」 トヨタ系１３１事業所の生産活動に直接の影響と。そうでしょう。そして、それ以上に、稲のいのちは、もう、限界を超えてしまっているのだ！
かつて、減反政策から始まる米作破壊の中で、自民党農政ともからむけれど、大規模農家と中小農家の実態要求とかみあわせようとした安城市の集落農場方式とか農協・自治体の真剣な取り組み、大規模受委託農家すら成り立たない米価の下落、水田助成金の打ち切り、その下で日本農業と国民の食料を支えてきた農家をなんと考えているのか。
許せない自・公・維・国・翼賛政治の責任。
そして、愛知県議会に日本共産党の議席がないことのくやしさ。もどかしさ。しかし、ここにも守るべきいのちあり！ 守る者ここにあり!!
と叫ばざるをえません。
