市政の動き−議会報告
【22.08.26】総務企画常任委員会が千葉ジェッツ新アリーナ建設を調査
1万人規模のアリーナ 主な収益はコンサート事業
JR京葉線南船橋駅周辺一帯は三井不動産によって開発が進められ、2024年春には、約1万人を収容できるアリーナがオープンします。
プロバスケットボールチーム千葉ジェッツのホームアリーナですが、バスケットボールの試合は年間30回程度です。試合のない日は音楽コンサート等を開催することで収益を得る計画です。そのためアリーナの天井には音響・照明機器等を大量に設置できる工夫がされ、駅からの人の流れ、滞在時間、滞留場所、周辺への影響が研究・計算されていました。
駅周辺の道路整備は着手されていましたが、行政との連携を求めることはなく、必要事項の報告のみとしています。行政との関わりがこの程度でよいのかと思いました。
安城市には5000人規模のアリーナ建設の計画
安城市においても三河安城駅周辺に5000人規模のアリーナ建設の計画が進められています。
シーホース三河のホームアリーナとして、2026年にオープンする予定です。試合のない日は、アイシングループの福利厚生施設としての利用や各種のスポーツ大会を開催するとしています。
神谷学市長は3月議会の答弁で「公益的機能を付加していただく」ことや「利活用の可能性についてシーホース三河などと協議を進めたい」と発言しています。
5月には株式会社アイシンと地域活性化に関する包括連携協定を締結し、より積極的にアリーナ建設に関わる姿勢を見せています。
民間事業者の計画なので、新アリーナの有効活用や経済効果等に関して様々な角度から研究調査がされているものと考えます。しかし、市民の暮らしに新アリーナがどの程度関わってくるのか、イベント開催時の鉄道や周辺の道路状況がどうなるのか、三河安城駅周辺の整備をどのように進めていくのか等の情報がまだありません。
市長の3月議会での発言から、行政が民間事業者の計画にどれほど関わりを持つつもりなのか、どのくらい公金を投入していくのかなど、早い段階での情報公開を求めていきます。