市政の動き−議会報告
【23.02.26】このような行財政運営で「良いのでしょうか? 基金関連が55億円超
一般会計補正予算2.5億円余だが・・・
3月1日に開会される市議会に条例の新設・一部改定や23年度当初予算、22年度補正予算などが提案されます。
27億円余の取り崩しを中止 、新たに28億円余を積み立て
一般会計補正予算は、総額2億5800万円余の追加ですが、個々の中身では多額の増減がされています。
市税の増収分7億円や未計上であった22億円の前年度繰越金、さらに事業費がほぼ確定したこと等により財源に「余裕」が生じました。
これらの「余裕財源」の多くが基金関連の補正予算に組まれています。
22年度当初予算や、その後の補正予算で、公共施設保全基金や都市基盤整備基金、財政調整基金などの一部27億3000万円余を取り崩す計画でした。
その取り崩しをする必要がなくなり、今回の補正予算で中止します。
さらに「余裕財源」があることから、庁舎整備基金に15億円、清掃施設整備基金に10億円、財政調整基金に約3億円を積み立てます。
整備方法・時期など未公表のまま 庁舎整備基金に15億円積み立て
今回、15億円が積み立てられると、年度末残高は20億円に達します。さらに23〜25年度の実施計画では、毎年、10億円を積み立てることが計画されています。
庁舎整備基金を積み立てるための条例と積み立て予算5億円が初めて提案されたのは、昨年の3月議会です。
この時の議会答弁は、「災害対応に万全な状態で臨める庁舎整備が必要」「新庁舎の規模や場所、建設手法などは全くの白紙」「既存施設の大規模改修なども視野に入れ、幅広く捉えるべき」というものです。
整備年度や総事業費が全く明らかにされていないこの時期に、しかも急激な物価高騰などで市民が苦しんでいるとき、これだけの積立が必要なのか、充分な検討が必要です。