市政の動き−議会報告

【23.04.16】“住まいは人権” 単身高齢者の住宅事情

半年以上入居者のいない住居も目立つ市営住宅

 低所得者のための市営住宅。単身者を受け入れる井杭山住宅への入居も始まりましたが、高齢単身者から、市営住宅に入居したいとの声が届きます。
安城市には17団地886戸の市営住宅があります。
 退去済の玄関ポストには郵便物が投函されないようシールが貼られますが、総戸数42戸の小川住宅で7戸、同じく門原住宅で4戸ありました(4月初旬)。
 担当課に確認すると、市営住宅全体での空室は50戸、そのうち修繕が済み、希望があれば入居できる状態は27戸ありました。
 中には10月以前より空室となっている部屋もあり、市営住宅の空室期間の長さは問題です。

希望の多い単身者用住居が足りていない状況

   市営住宅は、長期間空室状態が続く一方で、単身高齢者の住宅事情は深刻です。
 「少ない年金に対し、毎月の固定費として家賃6万円の負担が重くのしかかり、生活を圧迫している。民間に比べ家賃が安い市営住宅が空いているのであれば入りたい」との声も寄せられています。
 単身者の入居が可能な井杭山住宅は既に満室となっています。
 大東町にある大山田東住宅は、単身者も入居できる待機型の住宅です。現在の入居待機者は12名、全て単身入居希望者です。
 空室状況は、総戸数128のうち11戸が空室、うち5戸は修繕済で入居可能な状態ですが、全て世帯用住居のため、待機している単身者は入居できません。
 住居に困っている低所得者のための市営住宅。需要が世帯から単身者へと移り変わってきました。単身であっても、ある程度の広さが求められます。
 市民の需要に応え、長期間空室の状態が続く世帯用住居を単身者用住居へ変更することも必要ではないでしょうか。

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