市政の動き−議会報告

【23.05.28】トイレ建替に関する要望書を提出

女性がトイレで並ぶのは当たり前?

   老朽化した総合運動公園体育館北トイレの建替のため、2023年度安城市一般会計当初予算に8,640万円が計上されています。日本共産党の森下さちこ議員は23日、三星市長宛に「トイレ建替えに関する要望書」を提出し、懇談しました。
 公共施設・交通施設等での女性トイレの行列は長年の問題です。国土交通省の16年調査では駅トイレの不満で「行列に並ばなければいけない」が女性は44.0%で、男性の31.3%を上回っています。
 同省の設置した協議会が17年に提出した「女性が輝く社会づくりにつながるトイレ等の環境整備・利用のあり方に関する取りまとめ」では、女性トイレの行列解消には「個室便房の数を増やすことが最も効果的」と明記されています。
 山口県萩市は公共施設について、「女性用個室は男性用小便器の2倍」という基準を設けています。
 また、国の災害時の避難所についての指針では、女性トイレは男性用の3倍という基準を打ち出しています。人道支援の国際基準です。この考え方は公共施設のトイレにも共通します。

トイレで性犯罪に巻き込まれるのは自己責任?

 トイレを悪用した性犯罪等がたびたび報道されています。公共トイレの入口が男女で近く、動線が同じになっていることで、犯罪に気が付きにくい構造になっているとの指摘もされています。犯罪の機会を与えないことで未然に防ぐ「犯罪機会論」に基づき、公共トイレが性犯罪等の温床とならないようなゾーニングが必要です。

女性用個室の増設など3点を要望

  (1)女性トイレでの行列解消のために、女性用トイレの個室を増設してください
(2)トイレ入口までの動線を男女で分け、安全を確保したうえで、性別にかかわらず利用できる多目的トイレを設置してください
(3)体育館北トイレのみならず、構造的に犯罪の危険がないか市内公共トイレを調査し、危険なトイレを改修してください

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