市政の動き−議会報告
【23.08.06】市民への防災啓発の拠点 札幌市民防災センター
市民文教委員会が行政調査
7月26日(水)から28日(金)までの3日間、市民文教常任委員会は「札幌市民防災センター」、白老町「ウポポイ(民族共生象徴空間)」、「札幌ドーム」の行政調査を実施しました。今回は「札幌市民防災センター」の報告します。(森下さちこ)
白石区の消防署に併設
札幌市白石区にある「札幌市民防災センター」は、防火、防災に関する知識や災害時の行動を学ぶことができる体験型学習施設です。
市民の防火・防災意識の向上を図ることを目的とし、2003年3月に開館しました。
開館10年となる2013年には「地震体験」「暴風3D体験」「災害バーチャル体験」コーナーをリニューアルし、年間の来館者は8万8,000人を超えました。
年間平均来館者は6万2,000人で推移していましたが、2020年度21年度は新型コロナによる入場制限があり、来館者数は落ち込みました。
開館20年を迎える今年4月には、「消火体験」「煙避難体験」コーナーをリニューアルし、学習コーナーも新設しました。
すでに今年度の来館者は、2万2,000人を超えています。
白石消防署に併設されており、防災センター2階の窓から消防署の車庫を見学するこができます。実際に消防隊が出動する際には、その様子を見ることも可能です。
最寄りの地下鉄駅から徒歩3分というアクセスの良さと、無料で体験学習できることから親子の来館者が多い施設となっています。
無料で体験学習できる施設
プラネタリウムなどの学習施設は有料である場合が多いのですが、札幌市民防災センターは啓発のため無料を継続しています。
23年から25年までの運営委託費1億7,787万円は市が負担し、今後も有料にする考えはないとしています。
安城市の規模では、同様の防災啓発施設を独自で設置運営するには難しいかと考えますが、防火、防災への啓発は必要です。
中学校区毎にある児童センターの一画に災害体験コーナー等を設置し、児童支援員が見守る中、各児童センターで異なる災害時の疑似体験ができるようにすることで、札幌市と同様の防災啓発の取り組みは可能かと考えました。