市政の動き−議会報告
【23.09.10】9月市議会開会!
一般・特別・企業各会計の決算審議が中心
9月定例会が1日に開会され、市長から「令和4年度決算」や「令和5年度補正予算」「条例の一部改正」などの議案が提案されました。
決算の規模は、一般会計・6特別会計で1,087億円を超えています。この他に企業会計である水道・下水道会計もあります。
決算審議は「終わったことだから」と軽視するのでなく、「市民のためにどのような施策がなされたのか」「来年度の予算編成にどのように活かすのか」の観点から、慎重にチェックすることが重要です。
一般会計は41億円余の実質黒字
一般会計の2022年度決算は、個人所得の増加やコロナ特例の軽減措置が終了したことにより個人市民税や固定資産税が増収になった一方、コロナ対策としての特別給付金事業終了による国庫支出金などが減少しました。
その結果、決算額は前年度に比べマイナス3%、23億円余の減少となっています。
歳入総額は771億2,077万円余、歳出総額は721億9,920万円余で、差引49億2,157万円の黒字となっています。
ここから翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた実質黒字は、41億199万円です。
23年度予算で計上されている繰越金は、当初予算で15億円、9月補正予算で9億5,526万円です。その結果、まだ使い道が決まっていない繰越金は16億円もあります。
物価高騰のもと市民生活を支えるため、早急に事業化することが必要です。
基金残高は前年度比31億円増の336億円余
安城市は、財政調整基金をはじめ全部で20種類の基金を保有しています。
2022年度の当初予算では、約20億円を取り崩す予定でした。しかし、市税が増収になったことや使い道が決まっていない繰越金があったことなどから、22年度の4分の3が過ぎた12月議会で、予定していた基金の取り崩し中止や新たに積み立てる補正予算が組まれました。
その結果、22年度末の基金総額は、前年度より31億円増え、336億2,837万円余となりました。
市民みんなの貴重な財産です。それぞれの基金は、なぜ基金を設置するのか、条例で定めています。
目的達成のために、真にこれだけの基金を積み立てることが必要なのか、充分な審査が必要です。