市政の動き−議会報告
【23.12.19】三河安城周辺のまちづくり
森下さちこ議員が一般質問
JR東海道本線三河安城駅周辺は、三河安城交流拠点(アリーナ)建設が計画されており、今後大きく景色が変わることが予想されます。
森下議員は、12月市議会で住民の声を反映したまちづくりを進めるよう、質問しました。
人の往来がない駅前
安城市は、市内各地域で住民と協力し、にぎわい創出に力を入れてきました。三河安城地域では、まちをつかう活動団体「つかう.meet」を設立し、2022年度に三河安城駅周辺のまちをデザインする「デザインコンペ イン 三河安城」を開催しました。
応募のあったデザインから、今後の議論の出発点となる「デザインブックVOL.0」を完成させ、今年6月、三河安城駅周辺のまちの課題とポテンシャルについて意見交換をする「第1回三河安城デザイン会議」を開催しました。市によると「駅前なのに店舗や人の往来が少ない」や「鉄道駅以外に目的地がない」などの課題があげられたとしています。
第2回会議は突然の中止
その後、8月に予定されていた第2回三河安城デザイン会議は延期のうえ、中止となりました。
森下さちこ議員は、「第1回で終了する会議ではなく、方針が変わったのか」と質しました。
市は「会議の目的について参加者で共有を図ったところ、長期的視点と短期的視点によって議論が錯綜することが明らかになり、会議の進め方について軌道修正を行った」とし、そのうえで、「三河安城交流拠点・アリーナの計画を見据え、短期的に実現していく必要がある三河安城駅周辺広場の整備案について、都市計画マスタープランに掲げる理念に則り、『まちをつかい、創りあげていく、公民連携のまちづくり』によって進められるよう、地元の方々や活動者と意見交換を行っている」と、説明しました。
こうした市の方針転換を市民が知らず、突然の中止で、排除されてしまったと感じている市民がいました。まちづくりに関して市民には丁寧な説明が必要です。
デザインブックを参考に
三河安城交流拠点が完成すれば、交流人口の増加が予想されます。試合・イベント以外でも訪れたい場所にするためには、施設と地域住民、行政が連携を取りながら、一体となって、まちづくりを進める必要があります。
市は、地域住民や活動者との意見交換において「居心地の良い場所にしていくためベンチや日除けなどを設ける」「イベント開催に必要な設備として水道や電源の引き込みなどを求める」などの意見があったとしています。
また、「三河安城交流拠点の開業時期を視野に入れながら、昨年度、素材集としてまとめたデザインブックを参考に整備案を策定していく」と答弁しました。