市政の動き−議会報告
【24.09.03】森下さちこ議員・衣浦東部広域連合議会で一般質問
適正な人員配置を大幅に下回る
消火活動は危険が伴う業務です。森下さちこ議員は、職員の安全を確保できる「消防力の整備指針」に基づく適正な人員配置がされているのか、質しました。
消防局長は「指針による『整備に対する人員数』は目標値であり、現員数とに差異があることは認識している」と答弁しました。
指針では、消防ポンプ自動車1台につき5人乗車とする旨が示されています。しかし、各消防署の出動は下表のとおりです。安城消防署と刈谷消防署は、3人乗車が60%を超えています。衣浦東部広域連合では、人員不足が常態化しています。森下さちこ議員が具体的な増加計画を質したのに対し、「3人乗車の割合の高い消防署を中心に増員」と答弁しました。
男性職員の育児休業取得は増
男性職員の育児休業取得率は、「令和4年度4.2%、令和5年度20.8%、令和6年度66.7%」で増加傾向にあることを答弁しました。また、「職員が取得をためらわないように署所間で職員の入れ替えなどの勤務調整を行いっている」と答弁しました。
休暇取得は労働者の権利です。森下さちこ議員は「取得率が急激に増加したことは喜ばしい一方で、慢性的に人員不足の職場は、職員の頑張りで現場が回っていることを忘れずに、消防力の整備指針の目標値に近づけるよう努力すること」を求めました。
能登半島地震 救助活動を実施
愛知県大隊の一員として1月1日から31日まで石川県輪島市門前町へ、延べ27隊110名を派遣し、緊急消防援助活動を行いました。
答弁では「被災地へ向かう途中の道路状況は地面の隆起、ひび割れ、土砂等による道路の遮断で走行不能な場所が多く、迂回を繰り返しながら現地にたどりついた」「気温が非常に低く積雪もあり、活動、宿営ともに困難な状況であった」「土砂災害現場での活動では、ぬかるみ等で活動環境が悪く、限られた資機材での活動、冬季での寒さもある中で非常に苦労した」との説明がありました。
また、「今年度、土砂災害に対する訓練を行い、土砂災害における救助能力を高め、寒さ対策の資機材を配備し、今後の活動に活かす」との方針も示されました。