市政の動き−議会報告
【14.03.30】円高円安にも左右されない太陽熱利用の促進を―ふかや議員
どうする! 2016年以降の住宅用太陽熱温水器の取り組み
ふかや恵子議員は、3月市議会一般質問で、太陽熱利用の促進を求めました。 安城市は、「環境首都」として太陽光発電等に補助制度を設け、市民が設置することを奨励してきました。
2011年3月11日の東日本大震災で、原子力発電が止められている中、エネルギー源として全国的に太陽光発電等が、自治体からの補助金制度もあり積極的に取り組まれています。
東京都は、家庭で消費されるエネルギーは、約半分が風呂、台所の給湯、暖房に使われているとして、11年「熱は熱で 太陽熱で」と太陽熱を積極的に取り入れ、都民に利用促進を図っています。ホームページに「実例!太陽熱導入ガイドブック・時代を先取りする新たな『太陽熱住宅』の普及を目指して」を掲載し、太陽熱利用システムや種類、特徴、事例などを紹介しています。
太陽光や太陽熱は、海外から輸入する原油などと違い円高や円安に左右されることもありません。
第7次安城市総合計画に基づく実施計画(14年度〜16年度)は、14・15年度の事業内容として、太陽光2万円(kWh)、太陽熱・強制循環式1万3千円(㎡)、自然循環式1万円(㎡)を掲げていますが、16年度については、何も掲げていません。
そこで、今後の施策を問いました。
質問に対し、13年2月末の実績は、太陽熱高度利用システムが9件、太陽熱温水器が29件で、すべてが更新者であった。17年度の環境基本計画見直しの中で引き続き普及促進に力を注ぐかを含め検討する、と答弁しました。
公共施設への太陽熱利用促進―環境首都アピールにも有効
安城市としても地球温暖化防止のために積極的に太陽熱利用をすべきです。
明祥中学校区福祉センターは、福祉・児童・地域包括支援センター、支所、公民館の複合施設として17年度の開館に向け整備されます。
また、北部給食調理場は改築の時期にきています。こうした施設に太陽熱利用装置を設置することにより、燃料費削減も可能となります。今後、長寿命化などで改修が必要な公共建物に積極的に太陽熱を利用すべきと質しました。
現在、太陽熱温水器を4つの福祉センターと北部公民館に設置し、風呂、シャワーに利用、太陽高度利用システムは2つの保育園に設置し、暖房とシャワーに利用している。今後、長寿命化などで改修が必要な公共建物は、太陽熱エネルギーの利用について、施設の利用目的や建物の構造を考慮し、利用を促進していきたいと答弁しました。