市政の動き−議会報告
【15.08.11】2014年度一般会計決算―実質黒字27億円、9月補正後も10億円を留保
繰越金は一刻も早く予算化し、市民のために使うべき
9月1日に開会予定の安城市議会には、一般会計・特別会計・水道企業会計の2014年度決算認定議案が提案されます。その概要が市議会各会派に説明されました。
一般会計の実質黒字は27億円余。これは市民みんなの貴重な財源であり、一刻も早く市民に還元すべきです。
9月補正予算の計上額は1.8億円のみ
2014年度一般会計決算は、歳入が約650億円、歳出が約616億円(下表参照)で、差し引き34億円余の黒字となっています。しかし、この中には「明許繰越」と言って、14年度内に支出が終わらず、15年度に繰り越して使用する予算があるため、それを差し引いた実質黒字は27億円余です。
市町村の財政運営は、見込み得る財源を最大限、歳入として計上し、それに見合う額を市民の願う施策に振り向けることを基本とすべきです。
27億円の黒字が明らかになった現在、15年度当初予算で「繰越金」として計上済みの15億円を差し引いた残りの12億円は、9月補正予算に計上し、市民のために使うべきです。
ところが、9月議会に提案される予定の一般会計補正予算案は、約2億1600万円に過ぎません。その財源としての「繰越金」は、1億8000万円のみ。まだ10億円余の繰越金が「使い道」が決まらないまま、「眠っている」ことになります。
9月で今年度も半分を過ぎることになります。一刻も早く施策を具体化し、市民の貴重な財源を市民に還元すべきです