市政の動き−政策見解

【19.06.15】「年金100年安心プラン」何だったの?   「2,000万円貯めろ」とは!

生活できる年金に底上げこそ必要

 6月3日に金融審議会がまとめた「高齢社会における資産形成・管理」に大きな批判が出ています。国民の怒りの声に慌てた政府・財務省は、「受け取らない」など、火消しに躍起となっています。政府に求められていることは、「生活できる年金に底上げする」ことです。

高齢夫婦世帯は月5万円の赤字、30年で2,000万円の取り崩し必要―報告書

   金融庁の金融審議会は、2018年9月以来、計12回の論議のうえ、「高齢社会における資産形成・管理」をまとめました。 報告書は、表紙等を除き51ページに及ぶものです。
 この中では、「現在60歳の人の4分の1が95歳まで生きる」「『失われた20年』のなかで賃金も伸び悩んできた」「年齢別・時系列で見ても収入は低下傾向にある」「年金も調整(減額)が見込まれるうえ、税・保険料負担も増加する」などと述べています。そのうえで、総務省の家計調査を基に、夫65歳以上、妻60歳以上の無職世帯では毎月平均5・5万円の赤字が生じているとし、今後30年の人生があるとすれば、単純計算で2,000万円必要と試算しています。
 消費税を上げ、年金を減らす一方で、「2,000万円蓄えろ!」。こんなヒドイ話はありません。
 雇用者のうち、約4割が非正規労働者です。
 表は、65歳で約2,000万円を蓄えるためには、各年齢で月々、必要となる積立額です。
 あなたは可能ですか。

マクロ経済スライドの廃止! 貧しい年金の立て直しを!・・・日本共産党

 マクロ経済スライドとは、2004年から導入された制度で、年金額を決める際に物価上昇率と平均賃金の上昇率のどちらか低い方を採用する(スライド調整率あり)制度です。物価の上昇分が反映されなければ、年金額は下がるばかりです。
 いま必要なことは、マクロ経済スライドを廃止すること、低年金の底上げをすべきです。

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