市政の動き−議会報告
【19.11.25】子どもの発達や成長を尊重し、保育士等の専門性を考慮した施策を
愛保協が安城市を訪問・懇談
愛知県保育団体連絡協議会（愛保協）の代表は11月６日、安城市役所を訪問し、行政担当者と保育や学童保育の現状及び今後の方向性等について懇談しました。森下さちこ議員（途中退席）と深谷恵子前議員が同席しました。
10月１日時点では待機児童あり？ 育児休業取得後の保育に課題
この行動は、保育や学童保育等の実態を聞き取り、県下の施策の前進を図るために毎年、「保育キャラバン」として実施されています。事前に各項目について質問書が提出され、訪問日に回答を聞く手法がとられています。
全国的に大きな社会問題となっている「待機児童の現状」について、「４月１日現在はない」「10月１日現在については集計中」「特定の園を希望しているため入園できない児童有り」との回答でしたが、育休を終わり職場復帰したいが、入園できないとの声が日本共産党に寄せられており、現時点では待機児が発生しているものと思われます。
また、「育児休業を取得した場合 、入所児童は退所することなく引き続き保育が受けられるか、兄弟が同じ保育園に入所できる配慮はあるか」との問に、「３歳以上児については継続入園できるが、低年齢児は退園としている」「兄弟が同じ保育園に入れるよう、利用調整指数に加点を設けている」などの回答がありました。
幼児教育無償化で、新たに徴収となる給食費の徴収方法は？
10月から保育料は無償化されましたが、新たに給食費を負担しなければならなくなりました。
「給食費の月額や徴収方法、未納があった場合の対応は？」との問に「給食費は１食２８５円で、食数分を口座振替で徴収する」「未納の場合の対応は、特に考えていない」との回答でした。
〈学童保育〉規制緩和後も支援員は２名以上配置、全クラブの２３％（12クラブ）が40人超
働く保護者にとって欠かせないのが保育園とならんで「学童保育」（放課後児童クラブ）。
放課後児童クラブの質を確保する観点から「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」が定められています。
ここにでは、「放課後児童支援員を、１クラブ当たり２人以上配置」することや「専用区画の面積は、児童１人につきおおむね１・65�岼幣紂廚砲垢襪海函◆孱吋�ラブの児童数をおおむね40人以下」にすること等が盛り込まれています。
ところが、国の「規制緩和」で、これらの基準が切り下げられる危険性があります。
そこで、保育キャラバンでは、これらの点について質問がされ、次のような回答がされました。
☆放課後児童支援員は、２０２０年度以降も常時、２名以上は位置する
☆子ども１人１・65�屬錬横娃横闇�度以降も確保する
☆２０２０年度以降の児童数が、１クラブ40人以下のクラブは、52か所中40か所で、41人以上が12か所である。40人以下にできない理由は、利用希望者が多く、１か所で多くの児童を受け入れざるを得ないため
41人以上のクラブ12か所の定員は、65人が２か所、55人が10か所である
放課後児童支援員を配置することや面積基準を確保する方針が示されたことは評価できますが、１クラブ当たりの定員を40人以下にすること、さらに、６年生まで利用できることになっていますが、４年生までしか利用できない学区もあり。早急な解決が望まれます。
