市政の動き−議会報告
【21.10.24】2030年まであと9年 どうする地球の未来
国連が「1.5度特別報告」
国連IPPC(気候変動に関する政府間パネル)「1・5度特別報告書」は、2030年までに温室効果ガスの排出を2010年比で45%削減し、2050年までに実質ゼロを達成できないと、世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べ1・5度までに抑え込むことができないことを明らかにしました。これが達成できるかどうかに人類の未来がかかっています。
民生部門の温室効果ガスは 減少しているが…(安城市)
安城市の「第2次環境基本計画」には、地球温暖化対策が盛り込まれています。
温室効果ガスを発生させる化石燃料の使用量を減らすため、省エネルギーの徹底や、再生可能エネルギーの活用を図るとしています。
安城市の温室効果ガス排出量は、上表のとおり2013年の259万トンを2030年には191.6万トンまで、26%削減する計画です。
2018年の実績は、民生部門で26%減少し、総排出量で4.5%減少しているものの、産業部門や一般廃棄物では増加しています。
製造業などの産業部門が総排出量の69%を占め、しかも2013年比2.9%増加しています。
産業部門での二酸化炭素削減に力を入れる必要があります。
温室効果ガス大口排出事業所 碧南火力発電所が全国1位
2017年度の大口排出事業所の温室効果ガス排出量は、中部電力碧南火力発電所(現JERA)が2,545万トンで全国1位です。
JERAは、政府とともに2050年炭素排出ゼロを目指し、気化したアンモニアを粉状の石炭に混ぜて燃やす「混焼」により発電する実証事業を始めています。
石炭火力1基に20%分のアンモニアを混ぜる場合、年50万トンのアンモニアが必要になります。アンモニアは、全て海外からの輸入で、確保に目途はたっていません。
また、2030年までは試験的な混燃でCO2はわずか1%の削減しかできないとのことです。 政府は、未だに石炭火力発電所を増設する計画です。
JERAも愛知県武豊町に火力発電所5号機の建設を進めています。