市政の動き−議会報告
【22.01.16】創生会が15分の時間制限
議会は言論の府 時間制限はすべきでない
2020年夏頃から、議員の本会議における議案質疑などの発言に時間制限をしようという動きが出ていました。その後も度々、「1問に30分の議案質疑があった」「ただ長く討論をしている議員がいる」など、時間制限を求める声が出ていました。
安城市議会最大会派の安城創生会は、12月15日に開かれた議会運営委員会(共産・みらい・公明各1人、創生会5人で構成)で、議案質疑等の発言を15分以内にするという案を示し、即日、創生会のみの賛成で可決されました。
森下さちこ議員は、「安城市議会会議規則(下表)に定められている内容で充分であり、議員の発言時間を制限をする必要はない。議長に与えられた権限で議会運営を整理してていくことが大事だ」と指摘し、反対しました。
【安城市議会会議規則】
第55条 発言はすべて簡明にするものとし、議題外にわたり、又はその範囲を超えてはならない
2 議長は、発言が前項の規定に反すると認めるときは注意し、なお従わない場合は、発言を禁止するこ とができる。
3 議員は、質疑に当たっては、自己の意見を述べることができない。
第56条 質疑は、同一議員につき、同一議題について3回を超えることができない。ただし、特に議長の 許可を得たときは、この限りでない。
第57条 議長は、必要があると認めるときは、あらかじめ発言時間を制限することができる。
2 議長の定めた時間の制限について、出席議員2人以 から異議があるときは、議長は討論を用いないで会 議に諮って決める。
活発・旺盛な発言こそ議会の生命
―時間制限に怒りを覚える―
安城市議会が、15分の時間制限を決めたことに怒りを覚えます。発言の自由は、議会の機能を発揮するために不可欠、最大の要素です。予算や決算質疑の場合、歳出では多くの場合、2款ずつ分割して質疑を行います。例えば民生費と衛生費は同一議題となることが多く、346億円(2021年度当初予算)もの使途について、発言できるのはわずか15分以内。これでチェック機能が果たせるのでしょうか。(元議員 竹内)