市政の動き−議会報告
【22.07.11】「インボイス制度」シルバー認罪に適切な措置を
安城市議会が国に意見書
安城市議会は6月定例会最終日に、「シルバー人材センターに対する支援を求める意見書」と「愛知県議会議員選挙区の定数是正に関する意見書」を全会一致で可決し、国・県へ送付しました。
インボイス制度の導入 新たな税負担・運営上の死活問題
高年齢者が働くことを通じて生きがいを得るとともに、地域社会の活性化に貢献する公的団体シルバー人材センター。会員は、請負契約に基づいて働き、配分金を受け取っています。
国は2023年10月から、消費税のインボイス制度(的確請求書等保存方式)を導入するとしています。
インボイス制度が導入されると、会員がインボイスを交付しない場合、センターが新たに課税される消費税(安城市の場合、約3200万円)を負担する必要がでてきます。しかし、収支相償が原則であるセンターには財源がありません。
人生100年時代を迎え、国を挙げて生涯現役社会の実現が求められるなか、「いきがい就業」をしている会員に対してインボイス制度を適用することは、高齢者のやる気や生きがいを削ぎ、ひいては地域社会の活力低下をもたらす懸念があります。
安城市議会は、インボイス制度導入がセンター事業に及ぼす影響は大きいとし、安定的な事業運営が可能となる適切な措置を要望する意見書を提出しました。
日本共産党は、シルバー人材センターのみならず、年間課税売上高が1000万円以下の小規模事業者へも新たに税負担を強いるインボイス制度導入に強く反対しています。
県議会選挙区の定数是正を! 安城と豊川は逆転現象
愛知県議会議員選挙区において、選挙すべき議員数が条例で定められています。
現行条例では、議員ひとり当たりの人口格差が最大で2.28倍有ります。また安城市選挙区(定数2人)と豊川市選挙区(定数3人)では、安城市の方が人口が多いのに、定数が少ない逆転現象が起きています。
安城市議会は、一票の格差と選挙区定数の逆転現象を早急に是正し、県民の意思が的確に県政映できるよう求めました。