市政の動き−議会報告
【22.11.20】大屋根のある日立市役所 特別委員会が調査
デザインは日常を豊かにしてくれる
日立駅に降り立った時は生憎の雨でしたが、海をのぞむカフェやガラス張りの自由通路など、妹島氏の手掛ける建築デザインに心が躍りました。
視察当日も雨でしたが、新庁舎の特徴でもある大屋根広場の効果を実感しました。
地面は吸水性と吸音性に優れ、バスやタクシーで来庁すれば、雨に濡れることもありません。
大屋根広場は妹島氏の希望だったそうですが、昼食時にはキッチンカーが並び、ワークショップやパブリックビューイングなど、市民が集える空間が作られていました。 屋根の白色を活かし、ウクライナ支援では黄色と青色でライトアップをするなどの取組もされていました。
実施計画はないが 昨年度 庁舎整備基金を創設
これまで様々な特徴をもった新庁舎を見てきましたが、共通する視点は、防災面充実と市民の利便性向上と併せて、市民が気軽に利用できる公共空間という点です。行政手続きのための場所から、市民が集える空間にとの考えは大いに賛同できます。
東日本大震災は多くの自治体の庁舎建替えに影響を与えました。築55年を経過する安城市役所は南海トラフ地震の心配があり、防災面の充実は必須です。点在する複数庁舎の統合や不足する会議室の増設も、職員の業務負担を軽減するには必要な対策です。
安城市は昨年度、庁舎整備基金を創設し5憶円を積みました。建替えに向けての第一歩ですが、現実的な実施計画があるわけではありません。
近隣市で庁舎を建替えていないのは、安城市と知立市のみとなっていますが、利用者である市民はどのように考えているのか興味はあります。
どこの市役所を見ても、結局は国からの補助金をうまく活用していて、市民負担が少なくすんでいるということがうらやましいところです。