市政の動き−議会報告
【23.06.25】６月定例会一般質問
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日本共産党の森下さちこ議員は、６月13日（火）に「みんなの選挙」「住まいは人権 市営住宅の改善」「多様性を認め合う社会環境の整備」の３つのテーマで一般質問をしました。今回は「住まいは人権 市営住宅の改善」を報告します。
単身高齢者の住宅事情は深刻
家賃が安価な市営住宅への入居を希望する低所得の高齢者単身世帯が増加しています。
現在、単身世帯入居可能な待機型市営住宅である新田住宅（全112戸）と大山田東住宅Ａ棟（24戸）に空き住戸はありません。市によると新田住宅で12人（最長待機年数は２年11カ月）、大山田東住宅Ａ棟で13人（最長待機年数は３年９カ月）が入居待ちをしています。
森下さちこ議員は、2014年に単身世帯の入居が可能となった大山田東住宅Ａ棟と同様に、Ｂ棟からＥ棟及び飛越住宅について、単身世帯の入居を可能にするよう求めました。
市は「全ての待機型住宅での状況をみると、複数人世帯用住戸の入居待ちが33人と、単身世帯より上回っている。単身世帯での入居が可能な住戸枠を拡大することは、現在のところ考えていない」と答弁しました。
大山田東住宅及び飛越住宅には、修繕期間も含めると半年以上空室が続いている住戸もあります。住宅セーフティーネットとしての役割を果たすため、単身世帯入居可能な住戸への変更が求められます。
風呂釜等の設置・管理を市の責任で
風呂釜等が設置されていない市営住宅は、市内に６住宅あり、入居者が風呂釜等を設置し、退去時には撤去処分をします。
風呂釜等の取扱いについて検討され、2011年から、市が使用可能と判断した風呂釜等は退去時に置いていくことができ、再利用が可能となりました。
しかし、周知は「退去申請時に、風呂釜等を置いていきたいとの申出があった場合などに案内」するのみです。直近３年間の54件の入居者が再利用できた実績はありません。
森下さちこ議員の「市が風呂釜等を設置管理していくべきでは」との質問に対し、市は「新規入居者と自ら設置された入居者との間で、負担した設置費用や今後の維持管理に不公平が生じることから、現在のところ考えていない」と答弁しました。
