市政の動き−議会報告
【23.12.25】市民の要求運動で第9期介護保険料引き下げ実現
準備基金と繰越金で15億円
安城市議会12月定例会一般質問において、森下さちこ議員は来年度からの3か年実施される「第9期介護保険事業計画」について質問をしました。
介護保険制度は、急速に進む社会の高齢化と核家族化、介護離職の問題などを背景に、高齢者の介護を社会全体で支えるために、2000年に導入されました。
導入時の保険料基準額は2700円であったのに対し、第8期では約2倍の5290円と、年金生活者の暮らしを圧迫しています。
第8期介護保険事業では、2022年度末で9億4700万円の準備基金と5億9500万円の剰余金があり、森下さちこ議員は「必要な方が介護サービスを利用できるよう適正に給付費を見込んだうえで、この積み上げられた準備基金と剰余金は第9期の保険料上昇の抑制に充当するべきだと、引き下げを求めました
2020年の計画と比較し 約750円の引き下げ
市が提示した第9期介護保険基準額は5203円でした。第8期介護保険基準額5290円と比較すると87円、2020年の「あんジョイプラン9」の説明資料に記載されている5950円と比較すると、現時点で747円の引き下げが実現しています。
介護保険料を引き下げての要望署名運動
介護保険料が高すぎるとの市民からの声を受け、今年9月、「介護保険料引き下げを求める安城連絡会」が発足し、介護保険料引き下げを求める要望署名運動が始まりました。
1か月という短い期間にも関わらず、安城市民から1422筆の要望署名が集まり、連絡会は10月27日、三星市長宛に署名を提出をしました。
参加者はそれぞれ署名運動での体験や想いを述べ、厚生労働省から再度出された「準備基金と繰越金は、次期介護保険料の上昇抑制に使う」ことを明示した通知にもふれ、介護保険料引き下げ実現を求めました。