市政の動き−議会報告
【24.02.03】出雲市の縁結び定住課の取り組み
婚活支援事業を実施
少子化対策特別委員会は、安城市における結婚・子育て世代が将来にわたる展望を描ける環境をつくるための事業及び子育て支援策の充実のための事業手法について調査研究するために、1月10日からの3日間、島根県出雲市、岡山県高梁市、兵庫県明石市の政策について調査を行いました。今回は出雲市の取り組みについて報告します。
2014年4月に出雲市総合政策部に設置された「縁結び定住課」は、出雲ブランド化の推進・移住定住の推進・縁結び(結婚対策他)・ふるさと寄附の3事業を絡めながら、効果的に全国へPRすることが所管事項となっています。
就業・起業・夢の実現など、出雲での暮らしを考える市外・県外の方を支援することで、移住定住を促進し、また観光名所でもある出雲大社を活用して婚活支援事業も実施しています。
少子化の原因は複雑
出雲市の人口構成は男性より女性の方が多く、安城市とは逆転していますが、市の取り組みは、市外・県外在住の単身女性をターゲットに移住・定住・縁結びを促進する事業が多く、単身女性以外となると、新婚世帯や子育て世帯となっており、なぜか単身男性を呼び込む施策が抜け落ちていることが気になりました。
縁結び(結婚対策他)に関しては、島根県の取り組みと連携を図り、仲人的な人材「はっぴぃコーディネーター」の活躍が目立ち、成果をあげているようでした。
全国的に人口減や出生減が問題となっています。多くの自治体では少子化対策のために婚活支援を実施していますが、税金を使ってすることに疑問を感じます。基本的に結婚も出産も個人の自由であって、「出産」するなら「結婚」という視点を変えた方が良いように思います。
少子化の原因は複雑であり、この政策を打ったから解決するというものではなく、時代や社会情勢とともに変化していきます。自治体ごとに状況が大きく異なり、以前から取り組んでいる自治体と同様の事業をしても、追い付かないのではないかと考えました。