市政の動き−議会報告

【24.07.05】ギャンブル等依存症は身近な問題

若い世代からの相談が急増

 これまでギャンブルの主流であったパチンコやスロット、競馬競輪等に加え、インターネットの普及により、24時間、いつでも、どこでも賭け事が可能な環境となりました。「ギャンブル依存症問題を考える会」には、若い世代からの相談が急増しています。
 市はギャンブル依存症について「依存症と呼ばれる状態にまで至ってしまうと、本人や家族の日常生活、社会生活に支障を生じさせるのみならず、多重債務や犯罪等の重大な社会問題を生じさせる可能性がある」との認識を示し、すでに行っているポスター掲示に加え、「市公式上ヴサイトや市公式SNSによる情報発信も行う」と答弁しました。

相談窓口として障害福祉課

 ギャンブル依存症の専門の相談窓口として、県の機関である保健所や精神保健福祉センターがありますが、安城市は「障害福祉課に精神保健福祉士を配置し、ギャンブルだけでなく、様々な依存症が引き起こす生活上の悩み事も相談できる」ことを明らかにしました。
 また、ギャンブル等依存症と診断された後の支援方法については、「本人やご家族に困りごとなどの聞き取りを行い、必要に応じて福祉サービスにつなげるなど、寄り添った支援を行う」と答弁しました。
 経済困難の根本原因がギャンブル等依存症である可能性もあり、長期にわたる支援が必要になることもあります。関係機関との連携を深めた対応が求められています。

ギャンブル等依存症とは

 依存症とはやめたくてもやめられない状態に陥ることであり、大きく分けて「物質への依存」と「プロセスへの依存」の2種類があります。ギャンブル等依存症は特定の行為や過程に日強い以上に熱中し、のめりこんでしまう「プロセスへの依存」にあたります。
 ギャンブル等依存症になると、うつ病などの健康問題やギャンブル等を原因とする多重債務や貧困といった経済問題に加えて、家庭内の不和などの家庭問題、虐待、自殺、犯罪などの社会問題が生じることもあります。
 本人自身が「自分は病気ではない」などとして現状を正しく認識できない場合もあり、放置しておくと症状が悪化するばかりか、借金問題なども深刻になることがけねんされています。、

治療と支援で回復は可能

 ギャンブル等依存症は、ギャンブルに対する考え方が偏っている場合がほとんどで、適切な治療や支援で回復することができます。
 対処法を身につける認知行動療法が有効とされ、また、ギャンブラーズ・アノニマス(GA)というギャンブル依存症の人達の自主グループが全国にあり、ミーティングに参加することも病気からの回復の助けになります。
 県ギャンブル等相談電話 052ー951ー1722

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