市政の動き−議会報告

【24.10.04】再審法の改正に関する意見書の提出を求める請願

全議員の賛成で意見書提出

 国民救援会碧海支部安城班から安城市議会に提出された「再審法の改正に関する意見書の提出を求める請願」は、付託された総務企画委員会において審査されました。
 請願者が布川事件を例に陳述した後、質疑がありました。請願の紹介議員でもある森下さちこ委員は「地方議会からの後押しが、国会を動かす力となる」と賛成意見を述べました。
 9月18日の委員会での採決は委員全員の賛成、また、27日に開かれた本会議においても、議長を除く議員全員の賛成で採択されました。それに伴い、右記「刑事訴訟法の再審規定の改正に関する意見書」を国へ提出することになりました。
 前日の26日には死刑が確定した袴田巌さんの再審=やり直しの裁判で、静岡地裁は袴田さんに無罪判決が出されました。

         刑事訴訟法の再審規定の改正に関する意見書
 えん罪は、有罪とされた者や家族の人生を大きく狂わせ、時にはその生命をも奪いかねない点で最大の人権侵害である。えん罪の発生を防ぐことはもちろん、不幸にしてえん罪が発生した場合に、速やかに救済することは国の基本的責務であり、事案の真相を究明して刑罰法令を適正かつ迅速に適用するためにも、再審制度は重要な意義を持っている。
 しかしながら、現状の問題点として、過去の再審請求に関わった裁判官を除斥・忌避する規定がなく、再審の審理に関する手続規定が刑事訴訟法にほとんど置かれていないこと、また、過去の著名なえん罪事件において、証拠開示が不十分で著しく遅かっただけでなく、検察官抗告により審理が長期化したことなどがある。
 よって、国におかれては、刑事訴訟法の再審制度の規定の改正について、積極的に議論を進められるよう強く要望する。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
  令和6年9月27日
                        安城市議会

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