市政の動き−議会報告
【14.11.09】2014年自治体キャラバン―介護・福祉・医療など社会保障の施策拡充を要請
安城市を訪問し、要請
愛知自治体キャラバンは、県内すべての自治体を訪問し、介護・福祉・医療など社会保障の拡充と国や愛知県に意見書提出を求めて要請する行動で、今年で35回目を迎えました。要請団は、10月23日に安城市を訪問し、要請・懇談しました。宮川かねひこ議員、ふかや恵子両議員が同席しました。
【生活保護】職員の平均在任年数1年で、相談者に寄り添えるのか!
格差が広がり、貧困世帯の増加とともに生活保護申請者が増えています。ところが、申請のために福祉事務所の窓口へ出かけても、申請書すら渡さない『水際作戦』が社会問題化しています。
安城市の昨年1年間の生活保護相談件数は387件で、申請件数が132件、そのうち保護開始件数は115件です。また、生活保護を担当する職員(ケースワーカー)の平均在任年数は1年0ヶ月ということです。参加者から「申請に訪れる方は、種々の問題を抱えていると思われるが、わずか1年の経験しかない職員が、相談者に寄り添った対応ができるのか。実際の申請者は、相談者の3分の1にとどまっているが、その要因は何か。ケースワーカー8人中、社会福祉士の資格所持者は何名か」などの質問が出されました。
市の担当者からは「現在は問題ないが、将来が心配で相談に訪れる人もいる。経験の浅い職員が多いが、窓口には再任用で経験者2名を配置している。社会福祉士は1名もいない」ことなどが報告されました
働き方が多様化しているなか、保育園入所は正社員を優先しないで
孫2人が別々の保育園に入園しているという女性からは、「働く女性が増えているが、非正規やパートの人が多い。パートであっても働き方はまちまちで、長年、働いても正社員にさせてくれない。ところが、保育園の入園審査は正社員が優先されており、パートで入園が認められるのは後回し。改善してほしい。また、待機児を出さないために保育園の定員を増やされているが、小規模園の方が子どもも先生も落ち着いている。一方、大規模園では、先生の声かけも少なくなる。定員増ではなく、園を増やす方向で対応してほしい」などの声が出されました。
歯周疾患検診―18歳から40歳が課題
歯科医の方からは「安城市では現在、歯周疾患検診は、40歳から70歳まで5歳刻みで受診できるが、高校卒業してから40歳までの人は検診の機会がなく、う歯や歯周疾患の人が多い。この世代の人たちの検診が課題である。成人式の際、受診票を渡すなどして受診の機会を増やしてはどうか」との声が出されました。