市政の動き−議会報告
【15.06.22】学童保育―早急に全学年に拡大を!
児童福祉法の改定で、全児童が対象に
2012年8月に「子ども・子育て支援法」が制定され、児童福祉法が改定されました。これにより学童保育の対象児童が「おおむね10歳未満の児童」から「6年生までの小学生」に引き上げられました。法改定を受け、対象を6年まで拡大する自治体が増えていますが、安城市は6年までの拡大年度を明らかにしていません。
4年生の保護者から不安の声、6年生まで拡大の具体的計画を!
本年度の当初予算に「児童クラブ用特別教室改修事業(学年拡大関連)」として、小学校12校で4年生まで拡大する予算が計上されています。残りの9校は、2016年度予算に計上することが明らかにされています。ところが、5・6年生については、「2017年度以降で順次実施」となっているのみで、拡大時期は明らかにされていません。
今年4月、子どもが4年生に進級された保護者の方から「3月までは校内の児童クラブを利用していたが、4年生まで拡大されていない」「民間の児童クラブをお願いしたが、定員に余裕がないとのことで、利用させてもらえない」「不審者情報が相次ぐ中、また、いつ地震などの災害が起きるかもしれない中で、女の子を1人で過ごさせなければならず、心配だ」と訴えておられます。
また、2014年9月の市ホームページには、「梨の里児童クラブ4年生の受けいれ」についての投稿が「市民の声」欄に掲載されています。その方は、「4年生の受けいれは2016年度になる」との市の回答に対し、「刈谷市、知立市も4年生を受けいれる中、安城市だけ『空きがあっても受けいれない』のは余りにも悲しい。再検討していただけないか」と訴えておられます。
幸にも、梨の里児童クラブは、本年度、4年生まで拡大した12校に含まれていますので、この方の問題は解決したと思われます。
ふかや議員は、「何年も待っていられない、空き店舗や空家など利用して一刻も早く6年生まで実施してほしい」という声を紹介し、来年度実施予定の9校の前倒しと、6年生までの拡大を早急にすすめるよう質しました。
「前倒しで受けいるることできない」と冷たい答弁
市は、「来年度4年生拡大を予定している9校は、3年生までで定員を満たしているので、前倒しで受けいれできない。今年度末までに特別教室の改修工事を完成させ、来年度から受け入れを開始する。改修工事は、児童の安全のため平日を避け休日、長期休暇中にする。設計から工事完了に要する期間は、入札手続きや業者の資材調達、小学校との調整を含めると1年近くかかるので、年度途中からの受けいれは困難」と答弁。6年までの拡大時期については、明らかにしませんでした。