市政の動き−議会報告
【22.04.08】2種類のタクシー助成 利用者目線で改善を
500円券1枚ではタクシーを利用できない現状
安城市は、高齢者(65歳以上の在宅の要介護・要支援認定者)に対し、500円のタクシー利用助成券を年間最大36枚交付しています。
免許証を返納する高齢者が増加する中、地域での通院・買物など多様な外出ニーズに対応し、在宅生活の充実を図ることを目的に、昨年の8月から始まった事業です。2021年2月末までに650人から申請があり、2886枚が利用されました。
利用者から「500円券1枚では目的地まで行けない。差額のタクシー運賃の負担が大きいから、結局は運転できる身内に頼むことになる」との声があります。
障がい者の申請は対象の23% 利用はそのうち34%
障がい者本人が医療機関への通院等のためにタクシーを利用する場合、料金の一部を助成する障害者福祉タクシー料金助成利用券もあります。年間最大36枚の交付です。
21年4月1日の対象者(該当の障害者手帳所持者)は、5550人でした。20年の申請者は1294人(約23%)、利用率はそのうちの約34%となっています。
森下議員の「この制度を利用して外出機会を増やすために、複数枚利用可能に改めることはしないのか」との質問に、市は「一度の乗車で複数枚の利用ではなく、より多くの機会に利用されるべき」「改める予定はない」と答弁しました。
22年度より、障害者手帳を所持していることによる県の自動車税・市の軽自動車税の減免措置を受けている方も対象になります。