市政の動き−議会報告
【22.06.12】安城西中をモデルに女子用トイレに生理用品配置
森下さちこ議員の質問に教育委員会が答弁
森下さちこ議員は、6月7日に行われた一般質問で、小中学校と公共施設の女子(性)用トイレの個室に生理用品を配置するよう求めました。
5月下旬、女子用トイレに生理用品の配置完了
森下議員は、昨年9月定例会の一般質問で「小中学校の女子用トイレ個室に、生理用品を配置」するよう求めました。その際、市は「保健室で生理用品の無償配布を行っており、個室トイレへの常備は現時点で考えていない」としていました。
今回、森下議員は「#みんなの生理」と千葉県教育委員会の取り組みを紹介するとともに、自身が実施した市内女子中学生のアンケート結果(別表)を基に、「心も身体も未熟である子どもたちが、安心して学べる環境を提供してほしい」と、改めて女子用トイレ個室への生理用品の設置を求めました。
市教育委員会は「女子生徒が困ったときに気兼ねなく生理用品を使うことができる環境を整える方法を検討してきた」とし、「安城西中学校をモデル校とし、5月下旬には、すべての女子用トイレに生理用品を配置し、運用を始めた」と答弁しました。
配置した生理用品は、生徒が手に取りやすいような8個入りの小パック。アンケート用のQRコードが貼付されています。
生徒が困っていることや悩んでいることを自由に記入でき、併せて相談窓口にも、つながるようになっています。
「今後、生理用品の使用状況、アンケートの回答状況などを検証し、よりよい方法を考えていく」としています。
生理のある人にとって生理用品は必要不可欠なのに
公共施設にトイレットペーパーが配置されていない時代もありましたが、現在は配置されていない施設を探すほうが難しい社会に発展しました。
森下議員は、生理のある人にとって生理用品は必要不可欠であり、生理中であっても快適に社会生活をおくれるよう、トイレットペーパーと同様に公共施設の女性用トイレに生理用品の配置を求めました。
市は「すでに導入している自治体で、持ち去りなどに苦慮している」ことを挙げ、今後も「へきしんギャラクシープラザなど市内7か所の公共施設の窓口で無償配布を実施していく」との答弁にとどまりました。