市政の動き−議会報告
【22.09.11】児童クラブ 障害のある児童の受け入れを
森下さちこ議員が一般質問
9月2日の一般質問で、森下さちこ議員が取り上げた4テーマのうち、「児童クラブにおける障がいのある児童の受入れ」と「障害児通所給付の負担上限額」についてを報告します。
「障がいを理由に断ることはない」と答弁
働く保護者が増え、障がいのある児童の放課後の居場所を提供する児童クラブの需要も増えています。
保護者が児童クラブの入会前の説明会において、「特別支援級等の児童が児童クラブでトラブル続き」と言われたり、暗に放課後等デイサービスの利用を勧められていると感じてたり、児童クラブの雰囲気から自分の子どもがからかいの対象となる心配が生じ、児童クラブを利用できないでいることがあります。
市は 「地域社会で生活する子どもの一人として、孤立したり排除されたりしないよう、児童クラブの利用を選択できる機会の確保に努め、可能な限り受け入れる方針」とし、入会の案内に明記されている「集団生活ができること」の基準として、「児童支援員の話を理解できること」「児童クラブでの日常生活において決まりごとを守って行動できること」を挙げました。また、「障がいを理由に断ることはない」と答弁しました。
児童クラブ1ヶ所に児童支援員を加配
現在、自閉症やADHD等の発達障害やダウン症等の知的障害、そのほか難聴等の身体障害のある児童44人が児童クラブを利用しています。
児童クラブは慢性的に人手不足ですが、理解が必要な障がいのある児童を受け入れるためには、その児童に適した配慮が求められます。
「初めて児童クラブを利用する場合『児童支援員が児童に対し常に1対1で対応できない』ことを保護者に承知してもらう」とします。
しかし、障がいのある児童も「可能な限り受け入れる方針」であるのであれば、児童支援員の加配が必要である場合は加配をするなど、受入れる環境を整える努力が必要です。
市は「1か所の児童クラブでは、支援が必要な児童が利用する曜日のみ増員して対応している」と紹介。しかし、現状は「支援員が十分に確保できているとは言えない」と答弁し、児童クラブの大きな課題が浮き彫りになりました。