市政の動き−議会報告
【24.03.24】保育士の配置を手厚くし 負担軽減を
25年度の3歳児保育から対応
2024年4月から、国の保育士配置基準が、4歳・5歳児では25人にひとり、また、3歳児保育では15人にひとりの配置に改正されました。森下さちこ議員は、市の対応について質問をしました。
市は、国からの通知では「当面の間を猶予期間」としているとし、「25年度から順次配置基準改善への対応を行っていく予定」と答弁しました。
24年度から対応できない理由として、「すでに現状の配置基準で児童の入園先の通知まで行っているため」だとしました。
また、25年度から3歳児を受け持つ保育士の配置を国の基準に沿って見直し、26年度には4歳児、27年度に5歳児と段階的に対応すると示したことについて、「現在通園している児童が転園することなく、それぞれの園で進級していけるようにするため」と説明しました。
安城市は20年度、21年度ともに20人前後の保育士を新規で採用していますが、21年度末には15人、22年度末には19人の保育士が定年退職以外の理由で退職しています。
保育士の人員に余裕を持たせることで、保育士の業務負担が減ることは明らかで、保育士として定年まで働き続けることができる環境が生まれます。
森下議員は、国の基準以上に手厚く配置する考えを質しました。
市は「保育需要への対応と育休退園の解消をめざして、保育士の確保や施設の低年齢児仕様への改修等を進めているところで、今すぐ基準以上の配置を行うことは難しい」が、「これらの対応が終わり次第、改めて検討」すると、前向きな答弁をしました。