市政の動き−議会報告

【24.11.17】子育て家庭、緊急時の支援

少子化対策特別(委)が越谷市を調査

 少子化対策特別委員会は、安城市における結婚・子育て世代が将来にわたる展望を描ける環境をつくるための事業及び子育て支援策の充実のための事業手法について調査研究をしています。
 10月31日に訪れた埼玉県越谷市の政策について報告します。

ファミサポと緊急サポート

   全国どこの自治体でも、0歳児から小学6年生までの子どもの送迎や預かりなど、子育ての「援助を受けたい人(依頼会員)」と「援助を行いたい人(提供会員)」が会員となり、地域で相互援助活動(有償)を行うファミリー・サポート・センター事業(以下「ファミサポ」)を実施しており、安城市でも広く会員を募っています。
 今回調査に訪れた越谷市はファミサポの他に、緊急サポート事業を導入しています。

発熱時にも対応可能は心強い

 越谷市のファミサポでは、事前に会員登録し、原則3日前に利用予約をするため(自治体により詳細は異なる)、突発的な利用は不可とされています。しかし、緊急サポート事業は当日でも会員登録可能で、急な発熱による迎えが必要な時や、宿泊を伴う預かりにまで対応をしてくれます。
 NPO法人病児保育を作る会(緊急サポートセンター埼玉)が埼玉県内の37自治体と委託契約をし、事業を請け負っています。提供会員は看護師や保育士、保険師等の有資格者の他、援助活動を適切に行うことができると認められる者で、ファミサポの講習より2日間多い、4日間の講習を受けた者となっています。
 発熱による急な迎えや、治りかけの時にも預かり可能であることは、保護者にとって心強いサポートですが、自治体独自での事業というより、埼玉県全体がNPO法人の力を借りて成り立っている事業といえます。そうした組織のない西三河地域での導入は難しいと思いました。

宿泊利用料は1万円

 宿泊利用について2022年は15件、預かった子どもの年齢は11カ月から10歳まで、ほとんどが仕事のためとの説明がありました。
 仕事のためとはいえ利用を悩まれたのではないかと推測する一方で、越谷市のファミサポでは低所得者への費用助成があります。一方、緊急サポート事業にはなく、宿泊利用料1万円が払えず、子どもだけで一夜を過ごしている世帯もあるのではないかとも思いました。

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